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1.夏休み(8月のお盆前後)はモスクワとサンクトペテルブルグに行きました。スターリン建築のあまりのかっこよさにびびる。冷凍保存されたレーニンのゴム人形っぷりにもびびる。観光客てんこもりで、ただいま発展しております!というエネルギーに満ち溢れた街でした。しかし、モスクワに行った目的の一つである、音にきく「地下鉄の超高速エスカレーター」は大して、というかぜんぜん速くありませんでした・・。がっかり。 2.9月の秋分の日周辺は香港+ちょこっとマカオに行きました。ロシアの直後に行くと、香港がいかにツーリストに優しい街かよくわかりますな。観光地にアクセスしやすい!公共交通機関がわかりやすい!コンビニいっぱい!道が横断しやすい!ひたすらワンタン麺とエッグタルトを食べる日々でした。 3.気づいたら夏が終わり、キンモクセイが香る季節に。なんだかいろいろ思い出して泣きそうになります。「なつかしい」って感情にひたるのが嫌い(というか後ろ向きで恥ずかしいって思ってしまう)のですが、なんで昔の記憶ってこんなに甘やかで、ぎゅっとなるんですかね。「昔のことなんて忘れたわ。今がいちばん楽しいもの」って涼しい顔をしていたいのに。 4.わたしは昔から子供がほしいって思ったことがなく、それはなぜかというのを数年前からいろいろ考えていたのですが( こことか)、いちばん大きな理由は「子供ができたら子供を最優先にした生活を送らねばならず、じぶんが一番大事なわたくしにはそれが耐えられない」ということだと最近気付きました。なんかさー、男子はそうでもない(=子供ができても子供最優先にはならない)ところがまた悔しいんだこれが。 5.最近読んで面白かった本。 「ひそやかな花園」(角田光代):角田光代のここ数年の小説はハズレなしだと思います。デビュー20周年にもなるのにこんだけ量産できて、クオリティ高いってすごいことです。プロの一品。 「勝手にふるえてろ」(綿矢りさ):待望の綿矢りさ新作!せっかく主人公をOLにしたのに「蹴りたい背中」の主人公(学生)と同じ思考回路で進歩がないとか、ラストがいまいちとか文句をつけようと思えばいくらでもつけられるのですが、それらを不問にしてしまえるほど文章のセンスがいい!次回作も期待しています(できればそう間があかないうちに・・) 「検証・狭山事件―女子高生誘拐殺人の現場と証言」(伊吹隼人):こわいいい。一見ごく普通の事件なのに、後からトイレ行くのが怖くなるような、電気を消して寝るのが怖くなるような、ゾクゾクっとくるノンフィクション。 6.最近読んでつまんなかった本 「阪急電車」(有川浩):登場人物があまりにも類型的で・・・一見おとなしいけど実はイヤな女はとことんイヤな女に、素朴で気のいい青年はどこまでも気のいい青年に描かれており、「こんなやつおらんやろ」とつっこみたくなります。話の筋も「こうなるんだろうな」と思ったことがまさにそのまま展開されます。まあそれを当てるのはある意味面白いのかもしれません。
華原朋美の1stアルバム「LOVE BRACE」を聞いています。 いま聞いてもまったく色褪せない名盤。どの曲も歌詞も小室哲哉全盛期の勢いと才気がほとばしる出来栄えだし、怖いものなんて何もない朋ちゃんの伸びやかな声も気持ちがいいし、ストーリー性のある曲順も素晴らしい。間違いなく90年代半ばのあの時代の空気と、朋ちゃんと小室さんというふたりの関係を切り取って永遠に閉じ込めた名アルバムです。 (ジャケットもすばらしい。自信に満ちた朋ちゃんの輝く笑顔) このアルバムが出た当時、高校生だったわたしは朋ちゃんの大ファンでした。わたしだけではなく、みんな朋ちゃんが大好きで、カハラーという朋ちゃんの髪型やファッションを真似する人もいたし、しょっちゅう女性誌の表紙や特集にも登場していました。 自分のことを「朋ちゃん」と呼び、まんまと売れっ子プロデューサーの恋人の座に居座り、テレビカメラの前で堂々とイチャイチャする。 そんな朋ちゃんのような女性が同性に支持されるというのはよく考えると面白い現象です。嫌われそうなステレオタイプど真ん中なのに。なぜでしょうか? あくまでわたしの場合は、ですが、愛されて幸せで無敵な朋ちゃんを見ていると、こちらの心まで幸福感に満たされるのです。朋ちゃんは本当に小室さんが好きで好きでたまらないのだということがブラウン管越しにも伝わってきて、そんな大好きな恋人にいい曲をたくさん書いてもらって、それがヒットして大勢の前で歌を歌える。公私ともに奇跡のような幸せのただなかにある朋ちゃん。そんな奇跡を見ていると、こちらまで優しい、ありがたい気持ちになるのでした。 しかし、奇跡は終わります。 小室さんが最後のプロデュースしたアルバム「nine cubes」は、朋ちゃんへの嫌がらせとしか思えないような迷曲ぞろいの残酷なしろものでした。 小室さんと別れてからの朋ちゃんは、本当に見ていられないほどボロボロでした。明らかに精神を病んでいて、やけっぱちで、しかしそんな自分を隠すことなくテレビに露出し、うつろな目で歌を歌っていました。朋ちゃんがまだ小室さんをぜんぜん忘れられていないこと、立ち直れていないことは痛いほど伝わってきました。 (一方の小室さんは、あっさり2回も再婚。詐欺罪で逮捕された後に出版された著作「罪と音楽」には、現妻Keikoへの感謝と愛は大いに綴られていましたが、朋ちゃんとのことには全く触れられていませんでした。あまりにも冷酷で残忍な仕打ちです。) 人を愛するということは、恐ろしいことである。彼女を見ているとそう実感します。 小室さんと別れ、渡米して復活した後の朋ちゃんは、小室プロデュース時代よりずっと歌が上手になったと思います。なんとか過去と決別しようともがく朋ちゃんは、痛々しかったけど凛として美しかった。 しかし、おそらくひどく残酷な願いとわかってはいるのですが、わたしはどうしても小室さんと結婚してハッピーエンドで終わった朋ちゃんの物語を見てみたかったという思いが消えません。人気絶頂期に結婚し、そのまま引退して、小室さんと二人きりで永遠に幸せに暮らしてほしかった。 恐れを知らない朋ちゃんの無邪気な笑顔と愛情を、奇跡の続きを、いつまでも見ていたかったと思ってしまうのです。
先週は、まんまとフィギュアスケートに夢中になっている間に過ぎていきました。 フィギュアは、数あるスポーツの中でもわたくし的 涙腺刺激度ナンバーワンです。あんなに広いリンクでたったひとり。どれだけ心細いでしょう。逃げだしたくなるでしょう。 浅田さんやキムヨナももちろん良かったけれど、個人的には安藤さんと長洲さんの演技がすばらしかったと思います。ミキティはキャラもルックスも大好き。メダル取れなくて残念。多くの方が思っているようですが、シロートから見ると今回のジャッジには本当に納得いきません。 前フリとは何の関係もなく、思い出したように更新してみる「面白かった本」。 最近読んだそばから内容を忘れていておそろしい・・・。 1.レベッカ(ダフネ・デュ・モーリア)年末年始のダブリン&ロンドン旅行のお供に連れて行ったこの本。夜、ホテルのベッドで読み始めたのが最後、あまりの面白さに徹夜して上下巻一気読み!旅先なのに!次の日まんまと寝坊したことは言うまでもありません・・・。 貴族マキシムに見初められ、後妻としてマンダレーに来た「わたし」。今は亡き先妻レベッカの圧倒的な美貌と存在感。不穏なお屋敷と不気味な家政婦。雰囲気たっぷりの上質なサスペンスです。 2.球体の蛇(道尾秀介)道尾秀介は本当に凄い作家だと思います。巧いのに、巧さが鼻につかない。ものすごく読みやすいのに、安っぽくない。 青春の後悔を描いたこの作品は、全体的に暗いトーンながら、登場する女性たちが鮮やかに印象に残る秀作です。難を言えば、智子さんはもっと鬼畜なキャラかと思っていたので拍子抜けしたことくらいでしょうか。 3.人を動かす(デール・カーネギー)いやー、こういう類の自己啓発本を読むことだけは絶対にやめようと思っていたのにとうとう手を出してしまった!あー恥ずかしいっ。しかし、あらゆる自己啓発本の原点といわれ長年にわたって読み続けられているだけあって、特に仕事上での人付き合いのノウハウ本としてはとても感銘を受けるし参考になります。実践はどうよ?という質問はしてはいけません。 【そのほかの2010年1月に読んだ本】(面白かった順)平凡な大学生の日常と、ときおり挿入される不可解な夢。のっぺりとした日々を切り取るさりげない文章がすばらしい。引きのあるタイトルもいい。 米原万里のエッセイにはハズレがないですね。作者の才気を感じさせる通訳エッセイです。 道尾さんらしいほろ苦くウェルメイドなミステリ。小物の使い方もとても上手です。 うーん、作者の気負いはわかるし、確かに面白いのだが、少し空回りしているよな気がする。なんだかハードボイルドを読んだ時の気恥ずかしさに似たものを感じました。 米澤さんらしい「ラストのどんでん返し」の利いたリドルストーリー。しかしあまりにも地味。面白いんだけど。それにしても地味。 いくらなんでもこれはないでしょ〜。後味の悪さばかりにこだわって、完成度おいてけぼりという感じ。
わたしはお酒が飲めません。 大学4年生の卒業旅行では、ひとりで東欧を1ヶ月旅行しました。トルコのイスタンブールから北上して、ルーマニアやクロアチアやハンガリーやチェコ等をウロウロし、帰国まで残り1週間を切った頃の真冬のベルリンで、ユースホステルにて同じ部屋になった日本人と知り合いになりました。 無職。坊主頭。耳の軟骨にピアス。スパイスの匂いの上着。寝るときもジーンズ。ドミトリー(相部屋)なのにお香をもくもくと炊き、アムステルダムとインドが大好きで、もっと好きなものはマリファナ。 絵に描いたようなヒッピーっぷりに感動しました。 そして彼も、お酒が飲めない人でした。 旅先では、初対面の人とでも一気に距離が近くなる気がします。 ほんの2日前は存在も知らなかったのに、親しい友人にも言ったことがないようなお互いの話をぽつぽつとしました。これまでに行った国のこと、帰国後のこと、家族、恋愛、自分の嫌いなところ、自分の嫌いな人、不安なこと、後悔していること。 ユースホステルの階段の踊り場で、ミネラルウォーターとタバコを片手に。 話が途切れた拍子に、「なんか真剣に語ってしまって恥ずかしいね」とお互い我にかえり、眠るために部屋に戻りました。 ベッドに寝転がって天井を見つめていると、ロビーでガイジンが酔っ払って騒ぐ声が聞こえてきます。 そのとき、強烈に「ああ、お酒が飲めたらなあ」という思いがこみ上げてきました。 べろべろに酔っ払って正気をなくして、そのまま倒れるように眠って、翌朝になったらおセンチな会話も醜態も忘れてしまえたら楽なのに。 でも、わたしたちはしらふだったので、羽目をはずすことも、二日酔いとともに前夜の恥ずかしい会話を酒のせいにして忘れ去ることもできないのです。 翌日、私はベルリンを発ちました。 彼は駅まで見送りにきてくれました。互いの名前も知らないまま、わたしたちは別れました。 それきり、二度と会っていません。
年末年始はロンドン+ダブリンに行ってきました。ロンドンは2002年以来2回目、ダブリンは初めてです。 ただでさえ寒いのが大の苦手なのに、なんでまた冬のヨーロッパなんかに・・・と(自分で決めたことながら)行く前は超憂鬱になっていましたが、行ってよかった。 日照時間短いし(朝9時くらいにやっと明るくなったと思ったら、4時にはもう暗くなる)、天気は悪いし(毎日どんより曇った空から小雨がぱらつく)、物価も高いけど(スーパーで売ってるサンドイッチが600円くらいする)、ロンドンもダブリンもすごく素敵でした。なんつーか、人の挙措が洗練されてて余裕があるんですよね。礼儀正しくて人生の楽しみ方を知っている感じがする。もちろん重々しくてメランコリックな街並みもすばらしいし。 というわけで、わたしはアジアよりヨーロッパ派です。単純にトイレ汚いのがダメっつー理由もあるのですが。 次はどこへ行こうかなー。 候補地(カッコ内は見たいもの) ・アイスランド(白夜、ブルーラグーン) ・ロシア(ものすごいスピードらしいエスカレーター、モスクワの赤の広場、タマネギ建築) ・スペイン(サグラダ・ファミリア) ・ペルー(マチュピチュ)←こういう「旅好きなら行ってて当然」みたいなスポットはさっさと行っておかなくては、という自意識過剰な義務感にかられています。 ・シリア(パルミラ遺跡、ダマスカス、アレッポ) ・パキスタン(フンザ)←いつか行きたいと思い続けてはや6年。いい加減思い疲れました。
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